cases外国人材活躍事例

技術と夢をつなぐ職場 ― 松本の整備工場が外国人材と歩む理由

吉澤 怜一さん

コンプリザ ジョセル ラタプさん

まず、御社の事業概要を教えてください。

吉澤さん

当社はガソリンスタンド事業が大きな柱です。それに加えて、自動車指定工場として、一般整備・車検、板金塗装、カーケア、損害保険、販売、レンタカー事業などを行っています。

外国人材の受け入れ状況について教えてください。

吉澤さん

現在は特定技能の自動車整備士が1名在籍しています。過去には技能実習生も在籍していました。今後は、2月に特定技能の整備士が1名、3〜4月にかけて特定技能と技能実習生が1名ずつ来る予定です。

実は本当はもっと早く来る予定だった人もいたのですが、一部入国が遅れてしまった経緯もありました。やっと整ってきた、という感じですね。

外国人材を受け入れようと思った背景は何だったのでしょうか。

吉澤さん

以前、技能実習生を受け入れていた際は、地域貢献の意味合いが大きいものでした。
しかし現在は、業界全体としての人手不足が大きな課題となっています。

整備士という職種は専門性が高く、育成については業界共通の課題だと感じています。
業界全体では新卒整備士の離職率が4割程度といわれる一方、外国籍整備士は定着率が7~8割程度と聞いています。
こうした状況を踏まえ、今後の企業発展と安定した技術継承のため、外国人雇用に取り組むことを決めました。
その中でセルさんと出会い、現在は整備士として一緒に働いています。
整備は人の命を預かる仕事ですが、目標を持ち、専門性を高めながら業務に向き合う姿勢は、当社の考え方とも合致していると感じています。

受け入れにあたって、不安や苦労はありましたか?

吉澤さん

正直、大きな不安はありませんでした。
現在受け入れている方はフィリピン国籍ですが、松本にはフィリピンの方も多く、社内にもフィリピンにルーツのあるスタッフがいたので、文化的なハードルも低かったと思います。

一番意識したのは、最初の「コミュニケーション」です。
異国の地で一人働くのは、やはり寂しい。だからこそ、仲間として迎え入れること、孤立させないことを大切にしています。

実際に働いてみて、外国人整備士の働きぶりはいかがですか?

吉澤さん

非常に前向きで、働く意識が高いですね。
整備マニュアルをパソコンで確認しながら、知らない車種でも自分で調べて作業を進めていく。これは日本人整備士でもできない人がいます。
「日本で働く」「技術を身につける」「将来につなげる」
そういった明確な目的があるからこそ、姿勢が違うのだと思います。

特定技能の支援機関からのサポートについてはどう感じていますか?

吉澤さん

ビザや定期報告など、煩雑な手続きを代行してもらえるのは助かっています。
会社としては「働ける環境を整えること」に集中できるので、安心感がありますね。

一緒に働く日本人スタッフとの関係性はいかがでしょうか。

吉澤さん

差別は絶対にあってはいけないですし、平等であることが前提です。
その上で、「どういう夢を持って働くのか」は必ず話します。

日本に残りたいなら国家資格を目指す。
将来帰国するなら、帰国後に何をするのかを一緒に考える。
気持ちの部分が整うと、働きぶりも大きく変わりますからね。

外国人材を受け入れる上で、工夫していることはありますか?

吉澤さん

月に1回は一緒に外食するなど、仕事以外での時間を意識的につくっています。
日本人スタッフでも本当はやるべきことですが、外国人の場合は特に大切だと思っています。
「ちゃんと向き合う」それだけですね。

続いて、セルさんにお聞きします。日本に来たきっかけを教えてください。

セルさん

自分の目標のためです。
将来、自分で車に関わる仕事をやりたかったので、日本で働いて技術を学びたいと思いました。
母国のフィリピンでは、車の部品が安く車は私にとって身近な存在でした。
日本に来たのは2回目で以前は山梨県で働いていました。

日本で苦労したことは何ですか?

セルさん

一番は日本語です。
買い物に行っても文字が読めないし、日本人の話すスピードも早く感じました。
文化や時間に対する考え方の違いも最初は大変でした。

日本語はどのように勉強しましたか?

セルさん

仕事中に分からない言葉をメモして、家に帰ってから調べました。
試験もあったので、毎日勉強しました。

今の仕事について、どう感じていますか?

セルさん

仕事が好きなので、楽しいです。
仕事があること自体が、やりがいで、幸せだと思っています。

長野県の印象はどうですか?

セルさん

長野県はとても寒いです。(笑)

雪も多くて、フィリピンとは全然違います。
でも自然が多くて、静かで、住みやすいと思います。
フィリピンは雨が多いですが、長野県は晴れている日も多いのでそこは嬉しいです。

休日はどのように過ごしていますか?

セルさん

買い物に行ったり、フィリピンにいる家族と電話したりしています。
料理はフィリピン料理を自分で作ります。
アドボという料理が好きです。
日本では牛丼が好きで、牛丼屋さんにはよく行きます。

最後に将来の夢を教えてください。

セルさん

将来はフィリピンに帰って、中古車販売の仕事をやりたいと考えています。
社長と話す中で、現実的なビジネスの形が見えてきました。
日本で学んだ知識を、将来に活かしたいです。

以上でインタビュー終了となります。貴重なお話をありがとうございました。

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