cases外国人材活躍事例

“仲間”として迎える – 外国人材と共に築く企業の未来

吉見 昌高さん

高原 友木子さん

ロイス シャヒド ショッディクさん

まず、御社の事業概要についてお聞きしたいと思います。御社はどのような事業を展開されていますか?

吉見さん

精密板金製造が中心となっております。作っている物といたしましては、産業機械や半導体装置、医療機器、建設機器などがあります。

外国人材を受け入れた経緯や背景をお聞かせください。

吉見さん

外国人材採用を始めたのは2000年のことです。知人の紹介でインドネシアからの技能実習生2名を採用しました。当時はまだ人材不足が現在ほど深刻ではなく、技能実習制度も広く浸透していなかった時期でした。

採用する前の不安な点や実際に受入れてから感じたことについて教えてください。

吉見さん

やはり言語の違いが当初は不安でした。実際に受け入れてからも最初は言葉の壁が大きく、日本語の辞書を片手に単語レベルでのコミュニケーションを試みるなど試行錯誤いたしました。ですが、彼らは非常に真面目で熱心に働いてくれました。

特に、母国への仕送りや自身の将来の夢の為に働くという思考が強いと感じています。そういった背景からも、仕事に対しても前向きな姿勢が印象的でした。地域との関わりにも積極的に参加し、お祭りや清掃活動に参加することで、地域住民との交流を深めることができました。また、社内では仲間たちと休みの日にスキーや食事に一緒に行くこともあります。

御社で行っている、外国人材の定着や成長の為の施策はありますか?

吉見さん

まず、受入れ体制や生活環境の整備が重要で、寮を新築し安心して働ける環境を提供するなど住環境を整えました。さらに、外国人材が地域社会に溶け込むために、挨拶の習慣化や地域イベントへの参加などをサポートしました。社内はもちろんですが地域になじんでいただくことも大切だと考えています。

高原さん

特定技能制度ができてからは、昇給や福利厚生の充実を図り、毎年昇給を行ってモチベーションの向上を目指しました。帰国時には旅費の一部の負担を行ったり、家族の短期滞在サポートもしております。

また、キャリアアップ支援として、技能実習生から特定技能、さらに特定技能2号へもチャレンジできるような体制づくりを支援機関の手厚いサポートを受けながら目指しています。

今サポートしていただいている支援機関は、外国人材に対して母国語でサポートもできるためとても助かっており、支援機関のサポート内容も重要だと感じています。

外国人材の方とのエピソードがあれば教えてください。

吉見さん

実は、何年か前に受け入れていたインドネシアの技能実習生が母国に帰り、今では結婚している方がいます。その後、私がインドネシアに行った際に再会することができました。彼が母国で新しい生活を始め、家族を持って幸せそうにしている姿を見て、非常に誇らしく思いました。

最後に、外国人材を受入れる際に意識されている部分がありましたら教えてください。

吉見さん

まず、外国人材を「仲間」として迎えることが大切です。そして言葉の壁やホームシックへのフォローを徹底することで、定着率を高めることができます。また、外国人材が後輩を育成する文化が根付くと、企業にとって大きな財産になります。外国人材雇用は、会社全体の成長にも繋がる重要な取り組みだと思います。

続いてロイスさんに質問をさせていただきます。日本にきてからは何年くらい経ちますか?

ロイスさん

日本に来て、約4年半くらい経ちました。

日本に来る前は何をしていましたか?

ロイスさん

高校卒業後に友人に誘われて「一緒に日本へ行こう」となり、日本語学校に入学しました。その後、すぐに日本に来ました。

日本に来る前、日本に対するイメージはどうでしたか?

ロイスさん

日本についての知識はほとんどありませんでした。ただ、日本は綺麗な国で、アニメが有名で、雪が降る国という印象がありました。

長野県に対するイメージはどうでしたか?

ロイスさん

日本語学校に通っていたときに、長野での仕事が決まったので、インターネットでたくさん調べました。自然が豊かで、雪が多い場所という印象でした。実際に来てみても、イメージ通りの印象でした。

実際に日本に来て驚いたことや困ったことはありますか?

ロイスさん

言語と生活の違いに戸惑いました。インドネシアと日本では文化や生活習慣が異なるため、慣れるのに少し時間がかかりました。

どのようにして日本語を勉強しましたか?

ロイスさん

最初は本で勉強していましたが、徐々に動画サイトで日本人の会話を聞き、繰り返し真似をする方法で学ぶようになりました。あとは実際に日本人とコミュニケーションを沢山とるようにしていました。

休みの日は何をしていますか?

ロイスさん

家にいることが多いです。家族や彼女と電話で話したりして過ごしています。

日本の食事は食べますか?

ロイスさん

基本的に何でも食べられますが、豚肉とお酒は避けています。一番好きな食べ物はしゃぶしゃぶです。(笑)

最後に将来の夢や目標を教えてください。

ロイスさん

自分の会社を作りたいと考えています。そのため、日本で多くの経験を積み、様々なことを学びたいです。私のおじいさんは伝統的な装飾を作る仕事をしていました。例えば、玄関の前に飾るものを作っていました。私もその仕事を続けたいと考えています。

以上でインタビュー終了となります。本日は貴重なお話をありがとうございました。

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