cases外国人材活躍事例

異文化の力で変わる介護 – 創生活環境運営が描く新たな未来

塩原 直子さん

出井 佐江子さん

レーティ レーさん

まず、御社の事業概要についてお聞きしたいと思います。御社はどのような事業を展開されていますか?

塩原さん

当社は安曇野市と松本市を中心に複数の介護施設を運営しています。主な施設としては、認知症を持つ方々を支援するグループホームや在宅支援を行っている事業所があり、地域に住む方々の生活支援をしています。

さらに、居宅介護支援事業所も運営しており、さまざまな介護サービスを提供しながら地域の高齢者支援を行っています。

また、近年では登録支援機関として特定技能者や外国人材を受け入れる事業所のサポートも行っております。

外国人材の受入れ経緯や背景をお聞かせください。

井出さん

当初は長野県内の「介護人材交流協同組合」での取り組みをきっかけに技能実習制度を利用して外国人材を受け入れるところからスタートいたしました。介護業界は担い手不足と言われておりますが、募集しても人が集まらないことや採用しても定着しないといったことを背景に受け入れをスタートいたしました。

現在は特定技能者を中心とした採用としており、介護福祉士の資格取得を目指してもらうなど、より長期的な人材育成体制を作れるように日々取り組んでおります。

外国人材の採用にあたりどのような人材を採用したいと考えていましたか?

井出さん

一番は介護が好きという方や、お年寄りの方が好きという気持ちをもった方を受け入れたいという思いがありました。日本人の方も外国人材の方も一緒に働く仲間として受入れるために、どのような想いを持っている方なのかを伺って採用をしてきました。

採用前の不安な点や懸念点などはありましたか?

塩原さん

当社の場合、「施設の利用者様に理解していただけるのか」という点が不安な点でした。ですが、今では利用者様にも外国人スタッフを頼りにしていただけており、お互いに声を掛け合うなど、良い環境を作れていると感じています。

井出さん

受け入れ方法の観点でいうと様々な情報がありますが、技能実習制度の場合は送り出し機関の選定が一番重要であると考えております。その為、当時一番苦労した点でもありますが、人を大切にする送り出し機関を選ぶ為に現地に足を運んだこともあります。

その中で、双方が理解し合える機関にお願いしておりました。

外国人材の受入れにあたり、御社ではどのようなサポートを行っていますか?

塩原さん

外国人スタッフが日本語を覚えるペースには個人差がありますが、日常的に会話や業務を通じて、理解を深めていくことを目指しています。例えば、会議の内容や日々の業務において、難しい漢字にはフリガナをふったり、日本語の意味を確認する場面では、必要に応じて翻訳アプリ等を使用し母国語で確認してもらうこともあります。また、対象者には介護福祉士の資格取得を目指すため月1回程度、勉強会も開催しています。

そして、生活面では文化的な違いもある為、事前にルールや文化について話し合い、スタッフ同士で理解を深めるようにしています。特に、食事や生活習慣に関する違いは最初にしっかりと話し合っておくことが大切です。長野県の場合、冬はかなり冷え込むため、寒さ対策等についても共有するようにしていました。

最後に、外国人材を受入れる際に最も気をつけているところは何でしょうか?

井出さん

最も重要なことは、受け入れ側の意識です。外国から来て日本で働くスタッフに対して、感謝の気持ちを持つことが大切だと考えています。

外国人スタッフは家族を支えるために日本に来ているかたも多くいるので、その覚悟や努力を理解し、サポートする姿勢が重要です。日本人職員も初心に帰り、外国人スタッフと共に働くための準備をしっかり行うことが必要です。受け入れた後も、長期的に支援する姿勢を忘れず、共に成長していけるような環境を作っていくことが大切だと感じています。

続いてレーさんに質問をさせていただきます。日本にきてからは何年くらいですか?

レーさん

日本に来てからもう4年くらい経ちました。

日本に来る前は何をしていましたか?

レーさん

高校を卒業後、すぐに日本語学校に入学して、日本語の勉強をしました。

その後、日本に来る準備を進めて、ここで仕事を始めるための日本語を学び、介護の仕事について色々と想像していました。日本に来てからは、まだ勉強が足りないと感じることが多いですが、仕事をしながら頑張って勉強しています。

日本に来る前、日本に対するイメージはどうでしたか?

レーさん

日本のイメージは、アニメや桜、富士山など、美しい風景や文化が素敵だと思っていました。テレビで見た桜や日本の風景が特に印象に残っています。そういったものに惹かれて、日本に行きたいという気持ちも強くなりました。私もその美しさを実際に見てみたいと思っていました。

日本に来る前、どうして日本に行きたいと思ったのですか?

レーさん

私は小さい頃から祖父母と一緒に過ごしていたので、介護に対する興味が強かったです。日本は高齢者が多く、介護が非常に重要だと感じていました。日本で高齢者と接しながら、介護技術を学び続けることを目指していました。

実際に日本に来てみて、最初に驚いたことや困ったことはありましたか?

レ-さん

日本に来て最初に驚いたのは、やはり日本語のコミュニケーションの難しさです。日本語の発音や方言が理解できないことがあり、特に利用者さんとの会話で困ったことがありました。

また、言葉の意味を知らない場合には、どう表現すればいいのか分からず、不安になることもありました。でも、社員さんや利用者様がとても優しくサポートしてくれて、少しずつ慣れることができました。

生活面ではどうでしたか?日本の食事などは好きですか?

レーさん

食事については、最初はベトナム料理を食べていましたが、お味噌汁や納豆なども好きになりました。今では毎日お味噌汁を作るほど大好きです。利用者様のお味噌汁を作ることもあり、美味しいと言ってもらえたときはとても嬉しい気持ちになります。

日本語のコミュニケーションで困った時、どのように解決していましたか?

レーさん

利用者様と話していてわからない言葉があった場合、その場で説明してもらったり、メモを取って後で調べたりしていました。

特に方言やあまり普段あまり使わない言葉は最初全く理解ができませんでした。ですが、分からないことがあればすぐに調べて次に活かすようにしています。

仕事の休みの日はどのように過ごしていますか?

レーさん

休みの日は、リラックスして過ごすことが多いです。お家で家事をしたり、自転車を使って買い物に出かけたりもします。たまにですが、松本市まで行ってお友達と映画などを楽しむこともあります。

最後に、これからの目標を教えてください。

レーさん

今後も長く介護の仕事を続けて、介護技術のレベルを上げていきたいです。高齢者の方々にとって良い環境を作れるように努力していきたいです。日本で学んだことを今後の仕事に生かし、成長し続けたいです。

以上でインタビュー終了となります。本日は貴重なお話をありがとうございました。

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